来年にも眼科で治験を目指す

羊膜には周囲の細胞の再生を加速させる機能があり、富山大は既に脳の硬膜や目の角膜などに移植する臨床研究を100件以上成功させている。一般的に、硬膜の手術では、特殊な布を使うのが一般的だが、羊膜を使うことで炎症を抑え、周囲の硬膜の再生を促す利点があるという。乾燥させていない羊膜は既に国内の眼科で利用されているが、乾燥させることによって保存期間が2年程度と長くなり、緊急時にも迅速に対処でき。また、患部になじみやすくなる。既に、眼科のほかに脳外科や耳鼻咽喉科、歯科などへの応用にも成功している。一部の報道では、既に、眼科領域での治験の準備をしているとも伝えられており、今後注目の再生医療で製品だ。

「羊膜」を製品化ベンチャー企業設立

出所:2014-01-23 北日本放送

富山大学は、再生医療向けに研究を進める赤ちゃんを包む膜「羊膜」を乾燥させて製品化するためのベンチャー企業を設立すると発表しました。製品化されれば、目の角膜や脳の硬膜など様々な組織の手術で利用される見通しで、傷を早く治す再生効果が期待されています。これは23日、富山大学大学院、医学薬学研究部の二階堂敏雄教授が発表しました。

「羊膜」とは、妊婦の子宮の中で赤ちゃんを包んでいる薄い膜です。分娩の後、胎盤とともに捨てられている羊膜を再生医療に活かせないかと15年ほど前から二階堂教授のチームが研究を進めてきました。全国で羊膜を使った研究に本格的に取り組んでいるのは富山大学だけで、近年は羊膜をマイクロ波を使った特殊技術で乾燥させることに成功し、特許を取得しました。大学の附属病院では世界で初めて手術に応用し、これまで目の角膜や耳の鼓膜、脳の硬膜などの患部に乾燥羊膜をかぶせて組織の再生を進めた症例は100件以上にのぼります。

富山大学はこの技術を利用して東京と広島の企業2社と連携し24日、朝日町にベンチャー企業を設立します。社名の「アムノス」はギリシャ語で「羊膜」を意味します。今後は臨床試験や厚生労働省の認可を経て、3年後までに2センチ四方の細胞シートを生産する計画です。シートの価格は1枚4万円で、発売から5年後に売上高400億円を目指します。富山大学大学院医学薬学研究部、二階堂 敏雄教授「日本からこういうものがあるんだというのを、世界に進出したいという思いがありましてできるだけ早急にできるだけ広範囲に海外も含め製品化するまでこぎつけたいですね」羊膜の確保や製品の規格統一などの課題もありますが、二階堂教授は製品化の進展に期待しています。

再生医療とiPS細胞の医療情報/ニュースサイト「エヌオピ」Copyright© 2010 アクウェスト株式会社. All Rights Reserved.
Top