【米】ヒトのES細胞使った世界初の臨床試験、FDAが承認

【米】ヒトのES細胞使った世界初の臨床試験、FDAが承認

2009-01-22

米国のバイオベンチャー、ジェロン社は22日、今年の夏にもヒトの胚性幹細胞(ES細胞)を使った脊髄(せきずい)損傷患者の治療を行う臨床試験(治験)を実施すると発表した。同社が治験を申請し、米食品医薬品局(FDA)が認可した。実施されれば、世界初のES細胞を使った医療応用となる。

 

ES細胞は、受精後間もない胚から取り出される細胞で、血液や脳、骨などあらゆる臓器や器官を形成することから「万能細胞」とも呼ばれる。ヒトのES細胞研究は、脊髄損傷や糖尿病、アルツハイマー病など、さまざまな疾病の治療に役立つとの期待が寄せられる一方で、将来は人間に成長する胚を壊すため、生命尊重の立場から研究に反対する声も根強い。

 

ジェロン社は今夏にも、脊髄損傷の患者の損傷部分にES細胞を注入し、安全性を確認する。また、注入後も数年単位で調査を続け、注入したES細胞による再生治療の可能性について確認する。

 

米国では2001年に、倫理的な観点からブッシュ前大統領がES細胞研究に対する政府助成を禁止していた。

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