めざせ、未来の山中先生 京大、高校生向けiPS教室

めざせ、未来の山中先生 京大、高校生向けiPS教室

出所:2014-01-05 日本経済新聞

さまざまな臓器や体の組織になる能力があるとされ、注目を集めるiPS細胞を通じて、科学離れを食い止めたい――。iPS細胞の生みの親でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授のお膝元・京都大で、高校生を対象とした実験教室が開かれ、人気を集めている。

「あ、見えてきた」「これはiPS細胞かな」。2013年11月下旬、京大iPS細胞研究所であった実験教室。近畿地方のほか、東京都や愛知県などから参加した高校生約40人が代わる代わる顕微鏡をのぞき込み、本物のiPS細胞の観察に熱中した。教室にはすごろくゲームのコーナーも。肝細胞や神経細胞をキャラクター化した人形を手に「マウスの世話をする」「研究費の申請をする」などのマスを進んで、研究者生活を疑似体験した。

参加した大阪市の高校2年、中村明美さん(16)は「iPS細胞の実物はきれいで感動した」とにっこり。名古屋市の高校1年、和田諒さん(15)は「難しい分野だが、肩の力を抜いて学べた」と話した。実験教室は09年に始まり、13年で5回目。毎年定員を上回る応募があり、山中教授がノーベル賞を受賞した12年は定員の5倍を上回る応募が寄せられる人気ぶりだったという。企画を担当する京都大の水町衣里特定研究員(34)は「研究者がどういうプロセスで成果を出しているかを体験し、科学を身近に感じてもらえれば」と話している。

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