ストック構築へiPS細胞を作製 京大、拒絶反応の少ないタイプ

ストック構築へiPS細胞を作製 京大、拒絶反応の少ないタイプ

再生医療に活用するため人工多能性幹細胞(iPS細胞)のストック(備蓄)の構築に取り組んでいる京都大iPS細胞研究所は4日、最も拒絶反応が起こりにくい細胞のタイプを持つドナーから血液を採取し、iPS細胞を作製したと発表した。平成26年度内にも臨床研究に使えるiPS細胞の提供を開始する方針。同研究所は、過去に京都大付属病院を受診した患者のうち、日本人の約20%で拒絶反応が起こりにくい細胞のタイプ(HLA型)を持つ成人に協力を打診。今夏、血液の細胞からiPS細胞を作製した。

再生医療では、患者自身の細胞からiPS細胞を作製すれば拒絶反応はないとされるが、時間と費用がかかる。そこで、事前に拒絶反応が少ないタイプのiPS細胞を備蓄しておくことで、迅速で安価に提供することが可能になる。同研究所では、5年以内に日本人の30~50%、10年以内に80~90%に適合するiPS細胞をストックすることを目標にしている。現在、細胞の形状や遺伝子の異常、分化能力などの検証を進めており、問題がなければ26年度中にも外部の研究機関を含め、臨床研究に使えるiPS細胞の提供を始めたいとしている。

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