パーキンソン病 将来はiPS細胞で根治可能に

パーキンソン病 将来はiPS細胞で根治可能に

2013-11-17 読売新聞

パーキンソン病への理解を深めるフォーラムが16日、高知市桟橋通の市立自由民権記念館で開かれた。ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授が所長を務める京都大iPS細胞研究所の高橋淳教授が講演し、iPS細胞を使った治療の可能性などについて語った。

全国パーキンソン病友の会県支部(大原孝司支部長)が主催。手足が震えたり、動作が鈍くなったりするパーキンソン病は、脳の神経細胞が減り、運動の指令を伝える化学物質「ドーパミン」を十分作れなくなることが原因とされる。症状を抑える薬などはあるが、根本的な治療法はない。フォーラムでは、最初にいずみの病院(高知市)の清家真人・脳神経センター長が、脳に電気刺激を与えることで症状を和らげる手術について解説。「従来の手術に比べ、まひの可能性が低い」と紹介した。

高橋教授は、7月に厚労省が目の難病に対するiPS細胞の臨床研究を世界で初めて許可したことに触れながら、「iPS細胞でドーパミンの神経細胞を生成し、移植することで根本的な治療も将来的には可能」と説明。現在は動物実験の段階だが、「少しでも早く臨床研究を始められるようにしたい」と話した。来場者との質疑応答では、「iPS細胞を利用した治療は高額になるのでは」といった声が上がり、高橋教授は「技術開発や保険適用などで、医療費を抑えられるよう努力している」と応じた。その上で、「iPS細胞を使って病気のメカニズムを解明し、新薬開発にも役立てたい」と力説した。

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