パーキンソン病のサル、人のES細胞で症状改善 京大など世界初

パーキンソン病のサル、人のES細胞で症状改善 京大など世界初

2013-05-04

人為的にパーキンソン病にしたカニクイザルに人間のES(胚性幹)細胞を移植して症状を改善させることに京都大などのグループが世界で初めて成功した。
■iPS細胞で3年後にも臨床試験へ
iPS(人工多能性幹)細胞など幹細胞による移植治療の有効性を裏付ける成果で、早ければ3年後の臨床試験を目指すとしている。米科学誌ステム・セルズで21日までに発表した。
グループは、京大再生医科学研究所の高橋淳准教授、土井大輔研究員たち。
パーキンソン病は、運動の調節をつかさどる神経伝達物質ドーパミンを作る神経細胞が減ることで進行する。高橋准教授たちは、ES細胞から作製したドーパミン神経細胞をカニクイザルの脳に移植、手足の震えや歩行状態などを観察した。
3カ月後から手足の震えがなくなったり、動きが増えるなど症状が改善、1年後も維持された。ドーパミン神経細胞が生着し、ドーパミンを合成していることも確認した。
人間のES細胞から作った神経細胞で症状の改善を確認したのは霊長類では初めて。
グループは、iPS細胞から作製したドーパミン神経細胞についてもカニクイザルに移植、半年間生着して機能していることを確かめており、iPS細胞でも今回と同様に症状の改善が期待できるという。
移植した細胞の中にはドーパミン神経細胞以外の細胞も混在しており、「より安全で効果的な治療には、ドーパミン神経細胞を選別して移植する必要がある」(高橋准教授)としている。
今後、パーキンソン病の患者から細胞の提供を受けてiPS細胞を作製、カニクイザルに移植して効果と安全性を確かめる。iPS細胞による治療が認められれば、2015~17年に京大で最初の臨床試験を実施したいとしている。
(京都新聞)
http://kyoto-np.co.jp/education/article/20120221000100

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