再生医療ベンチャー メトセラ ラットで心臓線維芽細胞の高い治療効果確認 

2016年3月に創業した「メトセラ」社は、ラットを用いた試験で、心臓から採取された線維芽細胞(メトセラ細胞)を心臓に注入し、高い治療効果を確認した。すでに製品上市されているテルモ社の「ハートシート」や再生医療ベンチャーiHeart Japan社が開発を目指している「iPS細胞から作製した心筋シート」を心臓表面に貼る既存治療法よりもコストや製造期間を削減できる可能性があるとしている。

心不全向け細胞医薬品、ラットで治療効果確認 メトセラ

出所:2017-09-17 日本経済新聞

再生医療製品を開発するメトセラ(山形県鶴岡市、岩宮貴紘共同代表)は開発中の心不全向け細胞医薬品でラットを用いた試験で高い治療効果を確認した。「線維芽細胞」と呼ばれる心筋細胞を増やす力を持つ細胞を患者の臓器から採取して心臓に注入する。幹細胞を使った再生医療品を心臓表面に貼る既存の治療法と比べコストや製造期間を削減できるという。

現在、国内外でiPS細胞から心臓組織の開発が進んでいるものの、拍動や定着率などの機能は十分ではないとされている。こうした中、メトセラ社は、心臓から取り出したの線維芽細胞(メトセラ細胞)を利用すると、これまで一度も分裂しないと考えられていた心筋細胞が細胞分裂するようになり、ラットを用いた試験では心臓組織の機能性が高くなることを突き止めた。同社は、2020年中の販売を目指しており、今後は、心臓以外の臓器細胞の販売なども計画している。海外では既に欧米のベンチャー各社が、類似技術で心不全に対する再生医療技術を臨床試験の段階へと移しており、同社はキャッチアップを急いでいる。
 
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