ヤマハ発動機が再生医療市場に参入

再生医療の盛り上がりを前に、周辺産業への異業種からの参入が相次いでいる。ヤマハ発動機は、同社の持つ産業用ロボット技術を医療分野に応用し、再生医療市場に参入する。新薬開発や抗がん剤の検査用に、多数の細胞を一度に高速で小分けして撮影できる装置「セルハンドラー」を開発し、製薬会社や研究機関の需要開拓を目指す。



※細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER」:(詳しくはコチラ)

ヤマハ発、医療分野参入-福島医科大に細胞ハンドリング装置

ヤマハ発動機は医療分野に参入した。表面実装機など産業用ロボット事業で培った技術を応用して細胞を高速、高精度に移動し、撮像もできる装置「セルハンドラー=写真」を開発。1号機を福島県立医科大学に納入した。抗がん剤の開発やiPS細胞(人工多能性幹細胞)など再生医療の研究向けに提案する。

「セルハンドラー」は、複数の極細吸引ノズルによって高密度の培養皿に細胞を配置し、撮像・画像処理機能を行う。2010年より開発を開始し、細胞に適した吸引吐出技術や画像処理技術を開発するため、米カリフォルニア大や大阪国際がんセンターとも共同開発をすすめてきた。



「セルハンドラー」を使用すると、これまで手作業で8時間かかっていた細胞の移動作業を30分以内に短縮できる。細胞約380個を想定した同社の試算では、仕分け速度は手作業の約15倍だった。価格は、標準仕様で6000万円。レンタルやリースも行う。年間5台の販売を目指し、3年後の黒字化を目標に据える。
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