再生医療の本命 パーキンソン病治療の実用化に一歩前進



これまで根本的な治療方法がなかったパーキンソン病だが、人口の高齢化に伴い患者さんは増加傾向にある。日本全体では10万人以上、世界中には1,000万人以上の患者がいるとも言われ、50歳、60歳代で発病することが多い。これまでパーキンソン病は、病気の原因を根本的に治す根治療法はなく、症状を改善する対症療法が中心であった。今回の臨床研究の成果により、根治による症状改善の実現にまた一歩近づいたと言える。

参考:京都大学プレスリリース

iPSでパーキンソン病改善 サルで確認 来年にも治験

2017-08-31 朝日新聞

ヒトのiPS細胞から作った神経細胞をパーキンソン病のサルの脳に移植すると、症状が軽減することを京都大iPS細胞研究所の高橋淳教授(脳神経外科)らの研究チームが確認した。画期的な治療につながる可能性がある。患者の脳に移植する治験(臨床試験)を、来年に始めることを目指す。31日、英科学誌ネイチャーで発表する。

アメリカでは、高齢化により2040 年までにパーキンソン病の患者数は 現在の2 倍以上になるとも予想されており、幅広い患者がこの治療を受けるためには高額になる治療費をいかに下げるかが喫緊の課題である。京大では、実用化を実現するための治療費削減を見据え、これまでの自家移植の予定を他家移植に切り替えていた。大型ほ乳類での成果が見えた今、いよいよ来年には人への臨床研究が始まり、脊髄損傷、加齢黄斑変性、ALSなど、再生医療の本命疾病の一つであるパーキンソン病治療の実用化が見えてきた。

参考:http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/assets_c/2017/02/20170203_parkinson_1.pdf
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