動物体内で人間の血液作製 自治医大など、iPS細胞研究進む

動物体内で人間の血液作製 自治医大など、iPS細胞研究進む

出所:2013-08-20 下野新聞

さまざまな細胞になる能力を持つヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)の臨床研究が始まる中、県内でも自治医大が独自の研究を進めている。宇都宮大と連携し、ヒツジやブタなど大型動物の胎児にヒトのiPS細胞を移植して人間の血液や臓器を作る試みだ。同医大再生医学研究部の花園豊教授は「畜産県栃木の強みを生かした研究」と指摘し、まず5年以内に血液を実用化したい考えだ。

 同教授らは1999年ごろから、受精卵を壊して作る万能細胞「胚性幹細胞」(ES細胞)の研究を開始。宇都宮大農学部の長尾慶和教授らと連携し、サルの血液を持つヒツジや、ヒトの臍帯血を使ってヒトの血液成分の一部を持つヒツジを作るなどしてきた。

 京都大の山中伸弥教授がiPS細胞を開発した後、iPS細胞の研究にも着手。ブタ専用の先端研究機器がそろった同医大「ピッグセンター」などを生かし、大型動物を使った再生医療研究をリードしている。

 一方、動物の体内で作った血液や臓器を人間の体内で使うには、未知の病原菌などのリスクを解消しなければならず、サルを使って安全性を検討している。倫理面の問題もクリアする必要があるが「5年以内に赤血球や血小板まで作り輸血に使いたい」と話している。

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