岐阜大・手塚准教授と京大・山中教授が共同

おそらく歯の再生医療のニーズは相当数あると思われる。特に、インプラント治療などの医療事故が増えていることもあり、患者側からの関心は高いとおもわれる。

また、歯の再生医療が実現すると、これまでの歯科医の仕事も大きく変わってしまうかもしれない。現在は外科的な仕事(大工さんと言ったほうが近いかもしれないが・・・)に近いイメージだが、医科領域に近づくのではないか。つまり、移植などの仕事が格段に増えることも予想される。

いずれにせよ、まだまだ実現への第一歩を踏み出したに過ぎないので、患者数の多さからいっても、今後の研究推進が期待されることは間違いない。

岐阜大・手塚准教授と京大・山中教授が共同

2012-11-10 読売新聞

親知らずの細胞から、様々な種類の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)を作り出すことに成功したとする岐阜大などの研究論文が、国際・米国両歯学会のウィリアム・J・ギース賞を受賞した。同大によると、同賞は両学会の学術誌に掲載された論文の中から特に優れた研究成果に贈られるものだという。

 

研究は、京都大の山中伸弥教授と岐阜大学大学院医学系研究科の手塚建一准教授のグループとの共同で行われた。手塚准教授によると、歯の中にある歯髄細胞に、山中教授が発見した四つの初期化遺伝子を入れ、2008年末にiPS細胞を作ることに成功したという。論文は10年に発表された。また、06年から08年にかけて集めた107人の歯髄細胞を調べ、移植しても拒絶反応が起きにくい特殊な白血球型を持つ2種類の歯髄細胞を見つけた。手塚准教授によると、世界で初めての発見といい、iPS細胞にすれば、臓器移植などの治療に効果が期待できるという。

 

研究のきっかけは、同大の歯科口腔(こうくう)外科の教授から「抜いた後の親知らずを何かに活用できないか」との話を聞いたことだったといい、手塚准教授は「『もったいない』と思って始めた研究。今後も多くの人を救える型の歯髄細胞を探し、研究に尽力したい」と話している。細胞研究に詳しい理化学研究所バイオリソースセンター(茨城県つくば市)の中村幸夫・細胞材料開発室長は「あまり白血球型の研究をしている人はいないので、貴重な研究といえる。普通なら捨てられてしまうものから細胞を採取できることは有益だ」と評価している。

 

 

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