日本トリム 遺伝子分野は業績が急上昇中、再生医療分野へも進出

日本トリム 遺伝子分野は業績が急上昇中、再生医療分野へも進出

出所:2013-12-25 株探

再生医療分野

9月に民間の臍帯血バンクで90%のシェアを持つ株式会社ステムセル研究所の株式の50.1%を、ベンチャーキャピタルなどから現金及び自社株により817百万円で取得し、連結子会社化。これにより国内の臍帯血バンクに進出した。

臍帯血は、幹細胞が豊富に含まれることが広く知られており、再生医療や細胞医療に活用されることが期待されている。ステムセル研究所の臍帯血バンクは民間出資によるもので、「私的バンク」と呼ばれる。将来、乳幼児や家族が病気になった場合に治療を目的として使用するために臍帯血を長期間にわたり保管する。国も臍帯血バンクを運営しているが、これは無償である代わりに提供者が自分の臍帯血を使えない。ステムセル研究所の収益源は、保管サービスによるサービス料。1件あたり21万円(処理費用16万円、10年間の保管料5万円。保管は10年ごとに更新可)の費用の徴収が収益となる。

ステムセルは無借金経営で、収益状況は臍帯血医療の重要性・有効性が社会に広まるのに伴って拡大していく見込み。2013年6月期で売上高が741百万円、営業利益が165百万円、経常利益が165百万円、当期純利益が163百万円となっている。決算期については既に3月決算に変更されている。ちなみに臍帯血は、既に白血病、再生不良性貧血、先天性免疫不全症、先天性代謝異常症、悪性リンパ腫などの治療に実用化されている。さらに海外では、脳性麻痺、低酸素虚血性脳症、外傷性脳損傷、I型糖尿病、脊髄損傷、難聴などの病気やけがに対する治療として、臨床試験が行われている。研究段階としては、慢性肺炎、パーキンソン病、脳梗塞、水頭症、アルツハイマー病の治療のほか、肝臓などの再生がある。このように治療が不可能か、あるいは極めて難しい疾病やけがの根本治療に臍帯血の応用が期待されている。

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