止血剤:iPS細胞から作製、生産へ

加齢性黄斑変性に続き、再生医療が少しずつ実現されていることを示す、明るいニュースです。血小板が減少する病気の中には難治性のものも少なくありません。平成16年度~平成19年度の4年間の「特発性血小板減少性紫斑病」臨床個人調査票を集計、分析した結果、この病気を患っている患者さんの総数は国内で約2万人もいらっしゃり、新たに毎年約3000人の患者さんがこの病気に罹ると考えらています。

大怪我などで血液が不足した場合は輸血により補う必要がありますが、保存が容易ではない為、手術などの前では、自分の血液を貯めて手術に備える対策をすることもあります。この血小板をiPS細胞による再生医療技術で大量に作り出せれば、輸血の必要性に追われている医療現場にとって、大変な福音となるでしょう。

止血剤:iPS細胞から作製、生産へ

2013-05-02 毎日新聞

京都大と東京大の研究グループによるバイオベンチャー企業「メガカリオン」(東京都港区)が、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から血液成分の血小板を作製し、外科手術や出産時などに使われる新たな止血剤の生産に乗り出す。iPS細胞から医薬品を大量生産する世界初のケースとなるという。

止血剤は血小板を原料とする血液製剤の一種。現在、血小板の供給は献血に頼っているが、保存期限が約4日しかなく、ウイルス混入による感染症への対策も必要で、安定供給が課題となっている。

同社によると、研究・開発は、東大医科学研究所の中内啓光教授、京大iPS細胞研究所の江藤浩之教授らが主導。既に血小板を作製する技術で特許を取得した。年内にも京大内に開発拠点を置き、早ければ2015年から臨床試験を開始、18年にも日米で販売に乗り出す計画という。

同社の三輪玄二郎社長は「血小板を大量生産することで、安全で安価な止血剤を供給できる。臨床応用に向け、生産技術を確立したい」と話している。

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