臍帯血をiPS細胞備蓄に提供 国内初、兵庫のNPOバンク

臍帯血をiPS細胞備蓄に提供 国内初、兵庫のNPOバンク

出所:2013-08-06 msn産経ニュース

体のあらゆる細胞を作り出せるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を備蓄して再生医療などに役立てるため、兵庫県西宮市のNPO法人「兵庫さい帯血バンク」と京都大iPS細胞研究所(CiRA)は6日、同法人が保存している臍(さい)帯血をCiRAに来年度にも提供すると発表した。臍帯血をiPS細胞の備蓄に提供するのは国内初。

 患者の体細胞からiPS細胞を作製して治療につなげるには時間を要する。このため、CiRAは第三者の体細胞からつくったiPS細胞をあらかじめ備蓄する計画を進めている。

 ただ、数万種類以上とされる細胞の免疫型(HLA型)から、移植時に拒絶反応が起きにくい型を集めることが課題となっている。

 赤ちゃんのへその緒などの臍帯血に含まれる細胞は、バンクが採取時にHLA型の検査を済ませており、拒絶反応を引き起こしにくい型を探しやすい。高品質な細胞を得られる利点もあることなどから、バンクからの提供が決まった。

 対象の臍帯血は出産時の採取から10年以上経過し、日本人の約20%に適合するHLA型を持つ10人分。CiRAは出産した母親から同意を得られれば、来年度にもiPS細胞の作製に取りかかる。

 CiRAの斎藤潤准教授は「移植する患者に合ったiPS細胞を早く確保できる可能性が高くなる」と期待を示した。

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