進むiPS研究/複雑組織の作製、国内外で相次ぐ-移植医療への応用期待

進むiPS研究/複雑組織の作製、国内外で相次ぐ-移植医療への応用期待

さまざまな細胞に変化する能力を持つiPS細胞(万能細胞)で、腎臓や肺の組織を作り出したという研究成果が国内外で相次いで報告された。腎臓や肺は生体内の臓器の中でも構造が複雑。いずれも臓器の発生過程をヒントにした培養手法により、組織を構成する複数種類の細胞を同時に分化させることに成功した。まだ臓器の一部分にすぎないが、立体的な組織をiPS細胞で作製する研究は将来の移植医療への応用も期待される。
 
腎臓の組織をiPS細胞で作製した成果を12月に発表したのは熊本大学の西中村隆一教授らのグループ。腎臓を構成する小さなユニットで、3種類の上皮細胞で構成される「ネフロン」という組織を再現した。また、米コロンビア大学医療センターのグループは、肺の気管支や肺胞を構成する複数種類の上皮細胞をiPS細胞で作製した。

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