iPS再生医療に150億円 14年度予算案、備蓄や創薬支援

iPS再生医療に150億円 14年度予算案、備蓄や創薬支援

出所:2013-12-25 京都新聞

iPS(人工多能性幹)細胞などによる再生医療の実現に向けて、政府は2014年度予算案に約150億円を計上した。京都大で再生医療に用いる細胞を蓄える「iPS細胞ストック」を本格化するほか、目の難病患者の網膜を再生するなどの臨床研究や産業化に向けた技術開発を支援する。文部科学、厚生労働、経済産業の3省が関連予算を計上した。

文科省の「再生医療実現拠点ネットワーク」(90億円)では、基礎研究を支援する。京大iPS細胞研究所(京都市左京区)で来年度から本格化するiPS細胞ストックでは、拒絶反応が起きにくい細胞の型を持つ人の血液からiPS細胞を作って備蓄する仕組みを構築する。併せて、拠点施設となる第3研究棟(地上5階地下2階、延べ約7500平方メートル)の建設費(完成後に公表)も計上した。

厚労省は実用化研究に25億円を充て、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)による網膜再生の臨床研究などを推進する。iPS細胞による創薬研究は5億円、11月成立の再生医療安全性確保法に基づく早期・安全利用の体制整備は1・5億円。

経産省は「産業化に向けた評価基盤技術開発」(25億円)などに取り組む。民間企業に委託し、高品質iPS細胞の大量培養装置や、再生医療製品特有の安全性や有効性を評価する手法を開発する。

 再生医療で政府は、13年度から10年間で1100億円を支援すると表明している。16日にまとめた戦略案では、15年度までにiPS細胞を利用した臨床研究や治験の約10件実施などを目標に掲げている。

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