iPS細胞の臨床研究、継続審議 安全性で慎重意見

iPS細胞の臨床研究、継続審議 安全性で慎重意見

2013-05-27

厚生労働省は27日、専門家らが参加する「ヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会」を開き、理化学研究所などが申請したiPS細胞を使った初の臨床研究計画について引き続き審議することを決めた。目の難病の加齢黄斑変性の治療にiPS細胞から作った細胞シートを使う治療法で、安全性の評価方法について詳細な説明などを追加で求めた。

 次回は7月に委員会を開く予定。理研からの追加提出が間に合えば議論する。

 臨床研究の計画は、2月28日に理化学研究所と先端医療振興財団が厚労省に申請した。先端医療振興財団が持つ先端医療センター病院(神戸市)などで治療を受けている50歳以上で矯正後の視力が0.3未満の患者6人を選出する。皮膚の細胞からiPS細胞を作り、それを網膜細胞に育ててシート状に加工し、目に移植する。

 委員会では、皮膚の細胞をiPS細胞にするために人工的に外から組み込む遺伝子の安全性について意見が出た。「ベクター」と呼ばれる遺伝子を送り込む材料を使うが、細胞がもともと持つ遺伝子への影響と安全性の評価方法について質問があったという。細胞が将来ガン化する可能性もあり、厚労省は「初めて実施する新しい治療法なので、慎重な議論が必要という意見が多かった」と説明している。

 

2013/5/27 23:45  日本経済新聞

再生医療とiPS細胞の医療情報/ニュースサイト「エヌオピ」Copyright© 2010 アクウェスト株式会社. All Rights Reserved.
Top