パーキンソン病 抗酸化物質で神経変性が改善する可能性

現在、パーキンソン病は、高齢者を中心に全国約15万人の患者がいるといわれている。通常、体を動かそうとすると脳からの指令が神経伝達物質であるドーパミンを介して、全身の筋肉に伝わる。しかし、なんらかの原因でドーパミン神経細胞が変性してしまうと、神経伝達物質であるドーパミンの産生が減少してしまい、運動機能の調節がうまくいかなくなり、体の動きに障害が現れると考えられている。

Dopamine oxidation mediates mitochondrial and lysosomal dysfunction in Parkinson’s disease

出所:2017-09-11 Science

Mitochondrial and lysosomal dysfunction have been implicated in substantia nigra dopaminergic neurodegeneration in Parkinson’s disease (PD), but how these pathways are linked in human neurons remains unclear.

ノースウェスタン大学の研究グループは、パーキンソン病の早い段階で抗酸化物質で治療すると神経変性が止まり、神経機能が改善する可能性があることをScience誌に報告した。今回の研究成果は、将来的にパーキンソン病の治療アプローチの一つになる可能性を秘めているが、通常、神経変性は体の動きに障害が現れる前に発生することが多く、神経変性の初期段階を特定する方法の確立が課題となる。


また同研究グループは、ヒト細胞モデルとモデルマウスを比較することにより、異種間のドーパミン代謝の違いがあったことも報告しており、パーキンソン病の創薬開発に向け、今後さらにヒトニューロンの研究を行うことの重要性を強調している。
 
再生医療とiPS細胞の医療情報/ニュースサイト「エヌオピ」Copyright© 2018 アクウェスト株式会社. All Rights Reserved.
Top