世界初のiPS臨床実施を承認、6人の網膜再生

世界初のiPS臨床実施を承認、6人の網膜再生

出所:2013-07-13 読売新聞

厚生労働省の厚生科学審議会科学技術部会(部会長=永井良三・自治医科大学長)は12日、理化学研究所などが申請していたiPS細胞(人工多能性幹細胞)で目の難病「加齢黄斑変性」を治療する臨床研究の実施を了承した。

山中伸弥・京都大教授がiPS細胞の作製を発表してから約7年。世界初の再生医療が月内にも厚労相の承認を得て早ければ来年夏に始まる。

加齢黄斑変性では、目の奥にある網膜の一部に異常がおき、視界の中央がゆがんだり黒く欠けたりする。

理研の高橋政代・プロジェクトリーダーらは、患者の皮膚の細胞からiPS細胞を作り、網膜の細胞シートに変化させて、目に移植する臨床研究を計画。2月末、厚労省に申請した。対象患者は薬などによる既存の治療法で効果がない50歳以上の6人となる。

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