横河電機 生きた細胞を長時間、高精細に観察できる装置を機能強化

新薬の開発の現場では、新薬候補となる約百万種類もの化合物の中から有望なものをスクリーニングする必要がある。そのため、細胞に新薬候補となる化合物を投与し、細胞内の変化を顕微鏡用カメラで撮影・解析して細胞の反応を確認しなければならない。近年、新薬候補となる化合物の種類が増え、スクリーニング時間を短縮するために、選別作業を高速にシステム化する重要性が高まっている。


ハイスループット細胞機能探索システム「CellVoyager® CV8000」を開発・発売

横河電機は、生きた細胞を長時間、高精細に観察できる新型装置を開発したと発表した。システム内の細胞培養スペースの密閉性を強化し、従来製品に比べ、より長時間の細胞の挙動観察を可能にした。また、非染色細胞の画像と三次元画像も解析可能な画像解析ソフトウエアを搭載し、パターン認識により細胞の認識・解析技術を発展させた。迅速な新薬開発研究や、iPS細胞やES細胞などの最先端の再生医療研究などで需要を見込む。

新型装置の価格は7700万円(税別)から。来年度12台の販売を目指す計画。
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