ES細胞 臨床研究本格化

これまでわが国では、iPS細胞の臨床研究が積極的に進められてきたが、2017年6月7日に厚生科学審議会再生医療等評価部会によって、京都大学が臨床用にヒトES細胞を作製する計画を了承されるなど、ES細胞でも本格的に臨床応用が開始されることになりそうだ。

高アンモニア血症の乳児へES細胞を移植。国内初の治験を開始

国立成育医療研究センターは、今年度、ES細胞から作成した肝細胞を、生まれつき肝臓でアンモニアが分解されず血中にたまる重症の高アンモニア血症の赤ちゃんに移植する医師主導の治験(臨床試験)を国に申請する。ES細胞を使った国内初の臨床応用であり、2020年をめどに製品化することを目指している。現在、国内には年間約10人の患者がいるとみられる。

<参考(国立成育医療研究センター)>
https://www.ncchd.go.jp/news/2017/20170823.html

本治験は、iPS細胞より長い歴史と研究実績のあるES細胞を活用した臨床試験という意味で、非常に注目される。
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