ドバイ iPS技術活用の会社
出所:2013-10-09 NHK NewsWEB去年、ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学、山中伸弥教授のiPS細胞の技術をビジネスに活用して、顧客のiPS細胞を長期間、冷凍保存するサービスをうたう会社が中東のドバイに登場し、アラブの富裕層をターゲットにしています。
去年、ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の山中教授が開発したiPS細胞は、体のさまざまな組織に変化するとされ、再生医療への応用が世界的に期待されています。
こうしたなかで個人の顧客を対象に、採取した皮膚の細胞からiPS細胞を作成し、長期間、冷凍保存するサービスを提供する会社が、中東のドバイに近く登場することになりました。
この会社では、若いときにiPS細胞を作りだし保存しておくことで、将来的に組織や臓器にして体に戻す技術が確立されれば、病気やけがで失った機能を取り戻せる可能性があるとうたっています。
iPS細胞の作成や、冷凍保存にかかる費用は、6万2000ドル(日本円でおよそ600万円余り)で、ドバイを拠点に、再生医療に関心があるアラブの富裕層にアピールしていくとしています。
会社の最高経営責任者でフランス人のシューリカさんは、「iPS細胞を巡るビジネスはますます競争が激しくなっており、ドバイを拠点に中東の市場を開拓したい」と話しています。