再生医療認定医:医師や技術者、来秋にも認定制度
出所:2013-11-15 毎日新聞日本再生医療学会(理事長=岡野光夫(てるお)・東京女子医大教授)は、再生医療に携わる医師(認定医)や治療に使う細胞を培養する技術者(臨床培養士)の認定制度を来年秋にも設けることを決めた。国による規制と併せて治療の安全性と信頼性を高め、再生医療の健全な普及を目指すという。
認定医の対象は、幹細胞を使った臨床研究や論文発表などで一定の実績がある同学会員の医師。生命倫理や細胞培養、規制に関する学会主催の講習を受けることが義務で、3年に1回の更新制とする。臨床培養士には、これらの講習に加えて実地試験も課す。
幹細胞を体内に移植する再生医療をめぐっては、人を対象にした臨床研究が厳格な審査の下で実施される一方、一部の民間医療機関では、効果や安全性が不確かな治療が自由診療で広がっている。2010年9月には、韓国のバイオ企業が関与した京都市のクリニックで、韓国人男性が幹細胞投与を受けた後に死亡する事故も起きている。