【英】iPS細胞で治療用血液 英チーム、3年後の治験めざす

血小板に加え、赤血球も前臨床フェーズの最終コーナーに入ってきている。先日、香川大学がマウスで、赤血球の生成に不可欠なホルモン「エリスロポエチン」を生み出す細胞を作ることに成功したという報道があったが、現在、国内に約30万人いるといわれている血液透析患者にとっても、患者自身のiPS細胞からエリスロポエチンを生成する日が来ることを願ってやまない。やはりこの手のニュースを見ると、iPS細胞が乗り越えたES細胞の倫理の壁の高さというものを感じざるを得ない。

【英】iPS細胞で治療用血液 英チーム、3年後の治験めざす

出所:2013-06-14 朝日新聞

iPS細胞(人工多能性幹細胞)から治療用の血液を作る計画が英国で動き出した。英エディンバラ大などが赤血球を作り、3~4年後から臨床試験(治験)を目指す。

チームは当初、ES細胞(胚〈はい〉性幹細胞)を使う計画だったが、受精卵を壊して作るために反発があった。iPS細胞はこれをクリアできる。人の皮膚などの細胞からiPS細胞を作って、輸血に使う赤血球を大量に製造する計画だ。同大などが5月末、英国医薬品庁から、治療に使う細胞の製造を許可されたと明らかにした。臨床試験には、あらためて国の許可が必要…[続きを読む

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