iPS臨床研究 パーキンソン病でも
出所:2013-05-04体のさまざまな組織になるiPS細胞から神経の細胞を作り出し、パーキンソン病の症状を改善させることに、京都大学iPS細胞研究所のグループがネズミを使った実験で成功しました。
研究グループでは、早ければ3年後に患者に細胞を移植する臨床研究を実施したいとしています。
パーキンソン病は、神経伝達物質のドーパミンを作り出す神経の細胞が減ることで起きる難病です。
京都大学iPS細胞研究所の高橋淳教授のグループは、ヒトのiPS細胞からドーパミンを出す神経細胞を作り、パーキンソン病の症状を示すネズミの脳に移植しました。
その結果、体の片側がうまく動かず、同じ場所をぐるぐると回っていたネズミは、4か月後、症状が改善し、まっすぐ歩けるようになったということです。
研究グループでは、動物を使った実験で具体的な治療効果が出ていることなどから、ヒトへの応用に近づいているとみていて、早ければ3年後に患者に細胞を移植する臨床研究を実施したいとしています。
高橋教授は、「動物実験の段階は終わりに近づいており、臨床研究に向けて具体的な準備を進めていく段階に入ってきた」と話しています。
(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130301/k10015872571000.html