阪大を国家戦略特区に 大阪府・市再生医療で混合診療
出所:2013-09-11 MSN大阪府と大阪市は11日、公的保険が適用される治療と、保険適用外の先進医療や新薬を併用する「混合診療」が行えるように大阪大(同府吹田市)を「国家戦略特区」として国に申請する。大阪大は再生医療の臨床研究において全国トップクラスで、研究機関や企業が集積する世界的な再生医療の拠点づくりを目指す。国家戦略特区は安倍晋三首相が進める成長戦略の柱。地域限定で大胆な規制緩和を認めるもので、自治体などからアイデアを募集しており、府市では、今回の大阪大を含む約30項目を特区として申請する。
府バイオ振興課によると、混合診療は原則禁止されているが、国が定めた「保険外併用療養費制度」で認められた高度な新しい治療法などでは例外として混合診療が認められる。今回申請した特区では、大阪大の最先端の免疫・再生医療において、この制度が適用される疾病を拡大するよう求めている。松井一郎知事は9~10日、菅義偉(よしひで)官房長官や新藤義孝総務相と会談し、特区内で混合診療を認めてもらえるよう要望していた。