コスモバイオはもみ合いもiPS関連法案成立接近で業績下方修正をカバーし再騰模様

コスモバイオはもみ合いもiPS関連法案成立接近で業績下方修正をカバーし再騰模様

出所:2013-11-18 日本インタビュ新聞社

コスモ・バイオは、22円安で寄り付いたあと3円高の2490円と買い直されて3営業日続伸するなど、前週末15日終値を挟むもみ合いを続けている。今年11月5日に衆議院で再生医療安全性確保法が可決されて参議院に送付され、12月7日の今国会中に参議院で可決され、成立する運びとなっていることから、今年7月の今12月期業績の下方修正も織り込み済みとして、iPS細胞による再生医療が加速すると期待する下げ過ぎ訂正買いと利益確定売りが交錯している。

■衆議院で可決し参議院に送付、12月の会期末までに可決

再生医療安全性確保法は、再生医療の安全面についてルール化するとともに、同技術を活用した製品の審査も迅速化し、医療機関が患者から採取した細胞の培養や加工の企業委託も可能とする法律で、再生医療分野への企業進出を促進する狙いを持つ。同社は、国内外約600社からライフサイエンスの試薬、機器などの商材を仕入れ、研究者に販売するともに、臨床検査薬の製造・輸出・国内販売を行っており、iPS細胞では培養用培地、保存液、作成試薬、細胞分化試薬などを幅広く展開しており、関連法の成立とともに同社のビジネスチャンスも拡大してくる。

■円安進行が業績圧迫も3Q業績は通期利益は対比で高進捗

一方、同社の今12月期業績は、細胞関連分野は続伸したものの、円安進行から海外導入品の仕入れコストが上昇したことを要因に下方修正された。純利益は、期初予想の3億6400万円が3億300万円(前期比26%減)に引き下げられた。ただ11月7日に開示された今期第3四半期(3Q)決算は、為替レートが前年同期の1ドル=79円から95円と円安となり、純利益は、2億9300万円(前年同期比21%減)と続落したものの、通期純利益に対しては96%と目安の75%を上回る高利益進捗率を示しており、上ぶれ期待も高まろう。

株価は、業績下方修正で突っ込んだ1971円安値から連続ストップ高で4180円まで大化けし、再調整安値2240円から再生医療関連法案の成立を先取り底上げに動いている。リバウンド幅の拡大が続こう。

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