ペット向け再生医療 アトピー性皮膚炎や椎間板ヘルニア、肝硬変の臨床試験を計画

2014年11月に旧薬事法が改正され医薬品医療機器等法が施行された。動物用医薬品に新しく再生医療等製品という項目が設けられ承認申請ルールも定められた。しかし、まだ動物の再生医療は科学的に確立されておらず、その効果も限定的である。また近年、ペット医療はトラブルが急増しており、獣医療広告のガイドラインも策定されている。まずは、DSファーマアニマルヘルス社の臨床試験の成果を慎重に見極めたい。

ペット向け再生医療 アトピー性皮膚炎や椎間板ヘルニア、肝硬変の臨床試験を計画

ペットにも再生医療 アトピー性皮膚炎や椎間板ヘルニアなどの疾患、年度内に臨床試験

出所:2017-09-16 産経デジタル

ペットの犬や猫にも手軽に再生医療を-。大日本住友製薬の子会社、DSファーマアニマルヘルス(大阪市)が、世界初となる動物向けの再生医療用医薬品の開発に取り組んでいる。

今回、臨床試験の対象となっているのは、アトピー性皮膚炎や椎間板ヘルニア、肝硬変などの疾患で、健康な犬の脂肪から採取した他家の間葉系幹細胞を使い、疾患がある犬に点滴投与して効果や安全性を検証する。平成29年度内にも臨床試験を開始し、30年度中に農林水産省への承認申請を目指す。同社の親会社である大日本住友製薬はヒト iPS 細胞を用いた再生医療に注力しており、先日の「臍帯血事件」を受け、獣医療広告のあり方も含め、再生医療技術の臨床応用に水を差さないように細心の注意を払う必要がある。
 
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