旭化成 自家骨再生細胞治療薬の日韓中台における開発販売権を獲得

旭化成とボーンセラピューティクスは、自家骨再生細胞治療薬プレオブの日本における開発および販売の独占的実施権、および韓国、中国、台湾における開発および販売に関する交渉オプション権を取得する契約を締結した。旭化成は、ボーンセラピューティクス社の幹細胞技術を導入し、患者自身の骨髄を取り出して治療薬に加工する自家移植製品を開発し、再生医療分野の技術プラットフォームを自社で立ち上げるとしている。今回の契約では旭化成はボーンセラピューティクスに対し、€170万(約1億9千万円)の前払い金を支払い、その他にも、開発と開発目標達成報奨金として€750万(約8.3億円)のほか、自家骨再生細胞治療薬プレオブの年間売上高に基づいたロイヤルティを支払うことになっている。

旭化成 自家骨再生細胞治療薬の開発販売権を獲得

旭化成は、Bone Therapeutics S.A.(ボーンセラピューティクス社:ベルギー)の自家骨再生細胞治療薬「PREOB」(プレオブ)について、日本国内での開発・販売の独占的実施権を獲得したと発表した。

ボーンセラピューティクスは現在、大腿骨頭壊死症の初期症状の患者に対する保存的治療薬を中心事業に据え、現在、欧州で自家骨再生細胞治療薬プレオブの第Ⅲ相試験が行われている。2018年後半には有効性などの結果を発表する予定となっている。旭化成は、2014年に組織改編によりヘルスケア研究開発センター内に「細胞・再生医療研究部」を作り、再生医療を強化しており、今回同社は、治療薬の加工や供給体制を国内に整備し、2020年以降の製品化を目指すと発表している。
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