iPS細胞の仕組みを解説した映画公開決定

iPS細胞の仕組みを解説した映画公開決定

出所:2014-01-26 MSN産経ニュース

iPS細胞(人工多能性幹細胞)を世界で初めて作成し、日本人で2人目となるノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授。そのiPS細胞研究も含む、世界の幹細胞医療の最先端を描いた、山中教授が字幕監修によるドキュメンタリー映画『いのちをつくる~iPS細胞・ES細胞がかなえる未来~』の劇場公開が決定した。体の健康細胞をもとに事故や病気で失った部分に移植が出来る技術、いわゆる再生医療が可能になった本研究は日本のみならず、世界中の研究者たちの間で大きな関心を呼んだ。本作はiPS細胞の仕組みを分かりやすく解説されている映画と認められた2011年イギリス製作の作品で、ノーベル賞授賞式でも公式上映された。

イギリスの科学者マーティン・エヴァンズ、世界初のクローン羊ドリーを開発した科学者イアン・ウィルマットなどへの取材によってiPS細胞が将来的に果たすと考えられる皮膚や臓器などの医療技術の進歩について紹介。その一方で、たったひとつの細胞からあらゆる組織が再生できるという夢のような発明でありながら、クローン人間の可能性も生まれてしまう…というメッセージも同時に盛り込まれている。山中教授に密着取材を敢行し、世紀の発明が、誰のためにどのように役立つのかを追いかけた、医学的・倫理的見地からも重要な意味を持つ『いのちをつくる~iPS細胞・ES細胞がかなえる未来~』は2014年春より、アップリンクファクトリーほか限定公開。

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