アステラス製薬が再生医療分野に参入

アステラス製薬が再生医療分野に参入

出所:2013-06-06

大手新薬メーカーのアステラス製薬が、年内をめどにiPS細胞を使った再生医療の臨床研究チームを立ち上げることが明らかになった。製薬大手の参入は同社が一番乗り。政府が経済成長戦略の一環として、iPS細胞を使った再生医療の育成を打ち出した影響もあり、製薬業界で再生医療参入の動きが活発化している。

 

同社はこれまで、社内の分子医学研究所(茨城県つくば市)でiPS細胞の創薬への応用やiPS細胞を使った再生医療の基礎研究を行ってきた経緯がある。これらの成果を基に臨床研究を進め、再生医療の早期事業化を図る。2012年現在の国内再生医療の市場規模は、約90億円。今後、再生医療を促す新法制定などの促進策が実現すれば、20年の市場は10倍強の950億円、30年には1兆円へと急速に成長すると見られている。

 
アステラス製薬は05年4月、旧山之内製薬と旧藤沢薬品工業が合併して発足した会社。業界首位の武田薬品工業、3位の第一三共との差も小さく、競争が激化している。

 

2013年6月6日 キャリコネ

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