再生医療市場の最新動向と将来性
出所:2017-11-25 株式会社富士経済プレスリリース株式会社富士経済は、研究だけでなく治療での活用も広がりをみせるティッシュエンジニアリング関連市場を調査し、その結果を報告書「ティッシュエンジニアリング関連市場の最新動向と将来性 2017」にまとめた。この報告書では、再生医療等製品5品目、細胞2品目、細胞培養施設/サービス5品目、セルカルチャーウェア/試薬10品目、細胞培養/イメージング機器17品目、人工生体材料用補填材2品目、計41品目の市場の現状を調査・分析し、将来を予測した。
再生医療等製品は、培養軟骨、培養皮膚、心筋シート、今後発売が期待される細胞シートの各品目とも拡大するとみられるが、けん引するのは細胞性医薬品である。細胞性医薬品は治験段階の製品も多く、脳梗塞や脊髄損傷などの、既存の治療法では不可能であった難病の根本治療が可能になると期待されており、2030年には500億円と急拡大する。それにともない、再生医療等製品市場も2016年比32.2倍の611億円が予測される。今後、細胞治療や再生医療の普及、細胞培養受託ビジネスの成長、三次元培養ニーズの増加などに伴い、ティッシュエンジニアリング関連市場は拡大し、2030年には1,500億円超が予想される。