味の素、iPS細胞培養シートを販売へ
出所:2014-01-09 日刊工業新聞味の素は京都大学iPS細胞研究所と共同で、iPS細胞(万能細胞)を未分化状態で効率的に増殖培養させることができるシート状の培地を開発し、近く本格的な販売に着手する計画を明らかにした。2012年春ころから、京大iPS細胞研究所を含む複数の国内研究施設に対して、共同開発した培地「StemFit」のサンプル供給を始めているという。
新製品は動物由来成分を含まず、簡易にiPS細胞を培養できる。心筋細胞など多くの細胞への分化誘導も可能となる。具体的な販売開始時期は今後詰めるという。11年、同社イノベーション研究所(川崎市川崎区)に立ち上げた先端医療研究グループなどが中心となって、再生医療分野での存在感を高める研究開発を進める方針だ。