関西学院大、脱メチル化誘導たんぱく質解明-iPS高品質化に道

関西学院大、脱メチル化誘導たんぱく質解明-iPS高品質化に道

出所:2013-12-18 日刊工業新聞

関西学院大学理工学部の関由行専任講師、岡下修己大学院生らの研究グループは、iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)など多能性幹細胞の樹立に必要なたんぱく質「PRDM14」が脱メチル化の誘導活性を持つことをマウスES細胞で突きとめた。DNAの異常メチル化は品質悪化の原因になるため、このたんぱく質の機能制御で、iPS細胞の高品質化や新たながん治療法の開発などにつながると期待される。

iPS細胞と同様の性質の多能性幹細胞、ES細胞は“細胞の若返り”となる「エピゲノムリプログラミング」を受けた初期胚から作製される。研究グループは、PRDM14によるDNAメチル化や分子機構を調べ、ES細胞と始原生殖細胞のPRDM14の発現量を比較した。その結果、始原生殖細胞ではES細胞の約20倍の発現量を確認することができた。

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