J・TEC—自家培養表皮「ジェイス」が堅調に推移、再生医療製品の開発品目を追加

J・TEC—自家培養表皮「ジェイス」が堅調に推移、再生医療製品の開発品目を追加

出所:2013-12-16 株探

ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングは、研究開発、薬事開発、製造、販売および製造販売後対応まで、すべての機能を自社で保有するバイオベンチャー。薬事法の適用を受ける「再生医療製品事業」と、薬事法の適用を受けない「研究開発支援事業」を展開。再生医療製品事業では、自家培養表皮、自家培養軟骨、自家培養角膜上皮の3つの開発パイプラインがある。富士フイルムホールディングスの持分適用会社。

2014年3月期第2四半期(4-9月)業績は、売上高が前年同期比73.0%増の4.19億円、営業損失が4.91億円(前年同期は5.57億円の赤字)、四半期純損失は4.96億円(同5.51億円の赤字)だった。通期については、売上高が前期比78.9%増の10.08億円、営業損失は10.81億円、純損失は8.03億円を見込んでいる。

再生医療製品事業では、自家培養表皮「ジェイス」、自家培養軟骨「ジャック」に関する見通しを修正。自家培養表皮ジェイスについては、第2四半期累計期間の売上高が、計画を上回ったため、通期売上高を5.00億円から6.16億円(前期比160.8%)に上方修正。自家培養軟骨 ジャックについては、保険適用に関する留意事項への対応に想定以上の時間がかかっているため、2.59億円から2.00億円に修正している。

なお、中期経営計画(2014年-2016年3月期)では、最終年度において黒字化達成を目指している。自家培養表皮ジェイスの売上は、2015年3月期以降も堅調に推移する見込み。自家培養軟骨ジャックは、実施医と実施施設に対する研修の遂行に想定以上の時間と工数がかかっており、販売初年度となる2014年3月期は、売上計画を下方修正。しかし、2015年3月期以降は、計画通りの販売を見込んでいる。そのほか、当期において、再生医療製品事業における開発品目を追加するほか、2015年3月期以降も事業の進捗に従い、適宜、開発品目の追加を行う計画である。

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