再生医療の実用化研究が本格化
出所:2013-12-09 NHK大日本住友製薬はバイオベンチャーと共同で、iPS細胞を使った目の病気を治療する医薬品の開発に乗り出すことになり、大手製薬メーカーの間で再生医療の実用化を目指す動きが本格化しています。製薬大手の大日本住友製薬と東京のバイオベンチャー「ヘリオス」は、新薬の開発や細胞を培養するノウハウを持ち寄って、iPS細胞を使った医薬品を共同で開発することをこのほど決めました。
開発する医薬品は、網膜の一部が傷んで視力が低下する目の病気が対象で、網膜の傷ついた部分にiPS細胞から作ったシート状の細胞などを移植して治療します。会社側では5年後の実用化を目指すとしており、今後、成長が見込める再生医療の分野を新たな事業の柱にしたい考えです。iPS細胞を使った再生医療を巡っては、「第一三共」や「アステラス製薬」など大手製薬メーカー各社も大学と共同で研究を進めるなど、実用化に向けた動きを本格化させています。