再生医療に羊膜活用 富山大など新会社設立
出所:2014-01-29 下野新聞富山大は、妊婦の子宮内で胎児を包む羊膜を利用して再生医療に生かすため、民間企業2社と新会社「アムノス」を設立した。羊膜は細胞の再生を助け、早める働きがあり、角膜や脳の硬膜の修復のほか、舌がんの治療や中耳炎の手術など、幅広い医療分野での活用が期待できる。
羊膜は通常は分娩後に廃棄される。富山大医学部の二階堂敏雄教授(再生医学)らは、真空状態で羊膜にマイクロ波や遠赤外線を当て、再生を助ける機能を失わずに乾燥させる技術を確立、国内で特許を取得した。凍結状態で3カ月が限度の保存期間が常温は2年間に。富山大病院の臨床研究では副作用もほとんどなく経過は良好という。