薬品だけで皮膚から神経細胞 京都府立医大グループが成功
出所:2015-05-01 中日新聞ヒトの皮膚細胞に6種類の薬品を加えて神経細胞を作ることに、京都府立医大(京都市)のグループが成功した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)などから神経細胞を作る方法はあったが、薬品だけで作製したのは初めてで、将来は神経の再生医療に役立つ可能性があるという。成果は1日、学会誌に掲載された。体内での再生が難しい神経細胞の作製は、脊髄損傷やパーキンソン病などの治療への応用が期待されている。従来はiPS細胞のほか、皮膚細胞に体外の遺伝子を組み込むことで神経細胞を作る方法がある。