ES細胞から卵子の元を作製 京大グループ 

京都大の研究グループは、マウスのES細胞にたんぱく質とビタミンAを加えれば、90%以上の細胞が卵母細胞に変化することを分かったと、京都新聞が伝えた。この技術により、生殖細胞での性の決定や卵子が形成される仕組みの解明につながるとされており、将来は、ヒトのES細胞から卵子を作る技術に応用できる可能性がある。

卵子の元、ES細胞から作る 京大、マウスで仕組み解明

出所:2017-09-19 京都新聞

卵子の元となる「卵母細胞」ができるのに必要なビタミンなどを、京都大医学研究科の斎藤通紀教授と大学院生の宮内英孝さんらがマウスのES細胞(胚性幹細胞)を使って突き止めた。ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)から卵母細胞を作る技術に応用できる可能性がある。国際科学誌に19日、発表した。

なお、同研究グループによると、ヒトとマウスでは発生の仕組みで違いがあるため、卵子の元となる「卵母細胞」から卵子になる過程に必要な因子や精子の元となる細胞のできるメカニズムを解明したいという。
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