乳がん患者の希望となれるか

鳥取大学医学部付属病院の「次世代高度医療推進センター」では、体性幹細胞を使った乳がん患者の乳房の再生の臨床研究が、国の指針に沿って国内で初めて推進されている。日本人女性の場合、生涯で乳がんに罹患する確率は16人に1人(欧米は8~10人に1人)と言われ決して少なくない。年々増加する乳がん患者のためにも、本研究が進むことをおおいに期待したい。

独創研究の産業化加速 次世代高度医療センター

出所:2014-02-07 日本海新聞

鳥取大学医学部付属病院(米子市)が医療の発展に寄与しようと設立した「次世代高度医療推進センター」(難波栄二センター長)の活動が加速している。基盤研究を産業に結び付ける部門を新設し、全体の体制も強化。関係者は「スピード感を大切に新しいものを形にしていきたい」と意気込む。

同センターは2012年、再生医療研究▽遺伝子医療研究▽医療機器開発-の三つを柱に、大学病院の役割の一つ、研究成果の社会への還元を実践しようと開設された。難波センター長は「規模は決して大きくない鳥大だが、他にはない独自性に富んでいる。規模が大きい他の大学ではできないことをやっていきたい」とセンターの意義を説明する。

この三つの取り組みは国内外から注目を集めてきた。再生医療部門の中山敏副センター長は12年、体性幹細胞を使った乳がん患者の乳房の再生について、国内で初めて国の指針に沿った臨床研究に着手。医療機器部門の植木賢特命准教授は、新型内視鏡の開発と発明によって社会の発展を担える人材の育成に注力し、各地で講演や学校の授業を精力的に行っている。遺伝子診療が専門の難波センター長の元にはロシアから遺伝性難病の検査の依頼があった。

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