花粉症解明にiPS細胞、新しい治療法に道

花粉症解明にiPS細胞、新しい治療法に道

出所:2014-01-29 読売新聞

東京大医科学研究所などの研究チームは28日、花粉症患者の細胞を使ってiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製したことを明らかにした。このiPS細胞を、アレルギー反応を引き起こす原因となる「肥満細胞」に変化させることにも成功した。花粉症の仕組みの解明や新しい治療法の開発に役立つ成果で、近く論文を発表する。

花粉症患者の鼻や目の粘膜に花粉がつくと、粘膜上にある肥満細胞がヒスタミンという化学物質を放出し、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす。研究チームは、花粉症の50歳代の男性から皮膚細胞の提供を受け、iPS細胞を作製。さらに、このiPS細胞を肥満細胞に変化させ、スギ花粉を振りかけるとヒスタミンを放出することを確認した。

再生医療とiPS細胞の医療情報/ニュースサイト「エヌオピ」Copyright© 2018 アクウェスト株式会社. All Rights Reserved.
Top