iPS細胞ストック協力呼びかけ…日本赤十字社



病気やけがで失った体の機能を取り戻す再生医療に応用する場合、品質を厳重に管理したiPS細胞を使う方が、患者本人のものを作るよりも費用や時間、それに安全性の面でメリットが大きいと考えられています。そこで着目されるのが、免疫の型の登録制度があるさい帯血バンクです。血液型のO型のように移植しても拒絶反応を起こさない特殊な型を含め、75の免疫の型を集めれば、日本人のおよそ80%に対応できるとみられるからです。




さい帯血バンクは本来、赤ちゃんのへその緒から採取したさい帯血を白血病などの治療に使うために保存しておくものですが、国は改めて提供者の同意を得なくてもさい帯血をiPS細胞の作成に利用できるとする見解をまとめています。しかし実際には、見解をまとめるだけでは不十分であり、さい帯血をiPS細胞に利用する場合の条件や統一したルールなどを具体的に作らなければ、実際に運用することは難しいことが予想されます。

iPS細胞ストック協力呼びかけ…日本赤十字社

出所:2013-06-17 読売新聞

人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を、あらかじめ作って凍結保存する「iPS細胞ストック」への協力呼びかけが17日、大阪、京都両市の日本赤十字社の献血会場で始まった。献血者の中で、免疫の拒絶反応が起きにくい特別な白血球の型を持つ人たちを選び、本人が同意すれば後日、改めて採血し、iPS細胞を作製する。10年後には、8~9割の日本人をカバーできる75~100人分のiPS細胞をそろえることを目指す。

iPS細胞ストック協力呼びかけ…日本赤十字社

治療に使えるiPS細胞を作るには半年ほどかかる。事故などで必要になった患者に早く提供できるようにと、京都大iPS細胞研究所(山中伸弥所長)が日赤と連携して実施。この日は日赤の職員が献血者にチラシを配り、説明し…[続きを読む

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